SO-02G 液晶パネル交換メモ1
作業前に準備しておいた方が良いもの
薄手のゴム手袋。無水エタノール、ヒートガン・ドライヤー等の温風発生装置。
ツール。エアダスター。ピンセット。そして、心を落ち着けて作業できる環境。
最も大切なこと フレーム曲りの確認
修理するものがどれくらい曲がっているかしっかりチェックします。
液晶が割れたということは大きな衝撃が必ずかかっています。
どんなにうまく交換接着してもフレームが曲がっていたり反っていたりすると液晶はうまく接着できません。
接着するとどこかが浮いてくるのはフレームの曲りのせいです。
液晶パネルの厚みのせいではなくフレーム曲が原因です。
作業に取り掛かる前には必ず現状を再確認してフレーム曲りを直しましょう。
①バックパネル脱着
ドライヤー等で十分に温めることが大切です。
吸盤を縦のライン中央くらいで引っ張り接着部分の伸びから切れ目を入れる。
特にカメラ周りはゆっくり丁寧に。
②内部パーツはずし
動画参照。動画は1回分解し分かりやすいように再度組み立てたものでしょう。
薄手のゴム手袋必須 皮脂がついたらさびの原因になります
ビスを5本とります。2種類あります。
2本は小さめのやや長いビスです。場所を忘れないように。
内部枠を取ります。取扱いには注意してください。とてもかたいです。
外すときは左右のボディを外側に拡げるようにすると取れやすくなります。
★内部枠の下には電極があります。素手で触らないように。さびの原因になります。
また、写真右側部分充電ポート付近にはフック等があります。注意してください。
次にバッテリーコネクターを外します。
バッテリー右下を上側に少しだけ持ち上げ液晶信号接続コネクターをはずします。
③液晶部分取り外し
十分に温め、小さなマイナスドライバーで割れた部分のガラスをこじ開け、はがすようにする。冷えたらまた温めて繰り返す。
吸盤で持ち上がらない場合は温めて無水エタノールを少し垂らしながら小さなマイナスドライバーでガラスを取っていく。
スピーカー部分は決してマイナスドライバーなどひっかけないように注意します。
④イアスピーカー取り外し
液晶裏面のスピーカー接着部分を温めます。
できれば両面テープはそのままうまくはぎとる。ゆっくりとゆっくりと分離します。
温めと分離する速度が大切
十分に温まっていないと写真のようにピンセットでとることはできません。
★左右のピンは電極になっています。取扱いに注意してください。
⑤テスト装着
裏側内部の枠等パーツを外したままで液晶を所定の位置から装着します。
コネクタを接続したらバッテリー接続、内部枠ははめ込まないでスイッチON。
うまく表示されたら取り外します。
⑥イアースピーカー取り付け
はじめから着いているテープを利用します。一般的な両面テープを使うこともあります。ブラック色がよいです。
スピーカーの位置決めは難しい
スピーカーの位置決めはとても難しいです。外すときにテープ等を使ってマーキングします。
外す前にテーピングでマーキング
イヤースピーカー修理用防水両面テープ
⑦液晶取り付け
★パネルが割れるほどの衝撃がフレームにもかかっています。
当然フレームにゆがみがある場合がほとんどです。
曲りを調整せずに取り付けると100%両面テープで液晶パネルはうまくつきません。
調整、シュミレーションの繰り返しが大切です。
まずはテープかすを取ります。とれにくい部分はエタノール等を使ってきれいにします。
液晶パネルをはずした状態で両面テープをはります。
シュミレーションをして、白い台紙をとります。軽く乗せ調整します。
上側の台紙は剥がずにボディ側にツールやペン等を使って抑えていきます。
要らない部分は切り取ったほうが貼りやすいです。
フレームの内側には貼らないこと。
外側にはみ出るよりは内側に貼ってしまう方が液晶を巻き込む可能性があり危険です。
しばらく落ち着かせます。しばし休憩。
上台紙をはがします。ゆっくりとボディ側がはがれないように。
液晶下側からコネクタをくぐらせて貼っていきます。
ボディ側に液晶パネルを軽く押さえます。ここで押さえ過ぎるとちらつきや誤表示の原因になります。
強く押しつけるタイミングはバックパネルを取り付けた後に行ったほうがよいです。
★フレームは内側中央方向に曲がっている場合が多いです。
どちらか縦のラインを基準にしてシュミレーションしたほうが良いです。
縦左右フレームを拡げて接着したいです。
⑧内部パーツ組み立て
内部枠を取り付けます。ビスを留めます。
⑨液晶テスト
スイッチオン!
⑩バックパネル装着
バックパネルのシール後をきれいにします。
両面テープをバックパネルに貼りつけます。
レンズカバーの汚れをチェックします。
取り付けます。
液晶パネル、バックパネルを静かに押さえます。
あまり深く押さえない方がよいです。
補修用パネルはオリジナルと比較して、厚みに多少の違いがあります。
貼りつける場合は4辺のうち1か所を強く接着したりしないように。バランスを取りながら深く押さえない方が表示不具合等のトラブルが少ないです。
【備考】
タッチパネルと液晶はコネクタで接続されています。
取り付けの際に外れやすい個所です。白い部分(黒のタイプもあります)
を左側から小さなマイナスドライバー等でロックをはずすとコネクタがはずれます。右側からだったかな?
ここが接続されていないとタッチがききません。